星座図鑑・夏の夜空のガイド

夏の夜空のガイド

        
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△上の図は、6月下旬21時頃・5月中旬0時頃・3月下旬3時頃 (東京近郊)
●夏の大三角形
夏の星座を探し出す目印として、「夏の大三角形」を知っておくととても便利です。
夏の大三角形は、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが形づくる大きな三角形で、いずれの星も1等星なので、すぐに眼に留まると思います。

夏の夜、東の方に眼を向けると、ひときわ白く輝いている星が眼に留まります。
これが、こと座のベガで、国内では七夕の「織姫星」としてよく知られていますが、ベガは、ほぼ天頂を通っていきます。

天の川を挟んでベガの反対側(東側)にある星が、わし座のアルタイルで、アルタイルも、七夕の「彦星」として、馴染みのある1等星です。

このふたつの星よりも北側に位置していて、天の川の中に見えるのが、はくちょう座のデネブです。
もっとも明るい星はベガですが、いずれの星も見つけやすく、これら三つの星が形づくっているのが、夏の大三角形です。

夏の大三角形を目印にすれば、こと座、わし座、はくちょう座は簡単に描き出すことができると思いますが、や座や、こぎつね座は夏の大三角形の中、アルタイル寄りに位置しているので、上の星座図などを参考にすれば、こちらも比較的簡単に見つけることができると思います。

また、デネブからベガへと伸びる線を、そのまま延ばしていくと、ヘルクレス座にあたるので、そこから、へび座へびつかい座を探し出すこともできます。

それに、夜空にカシオペア座が見えるようなら、デネブとカシオペア座を結んだ、ちょうど真ん中辺りの左右には、ケフェウス座とかげ座もとらえることができると思いますし、へびつかい座の頭に位置している2等星のラス・アルハゲを見つけることができれば、さそり座を見つけることもできます。

上の星座図は見えませんが、ベガからラス・アルハゲを結ぶ線をそのまま延ばしていくと、赤く輝く明るい星に出合います。
この星が、さそり座のアンタレスで、アンタレスは、ちょうどサソリの心臓辺りに位置しているので、ここから全体の姿をとらえることができると思います。

また、こちらも上の星座図には入っていませんが、デネブからアルタイルに続く線をそのまま延ばしていくと、ちょうど画面が切れた辺りに、いて座が位置しています。
いて座には、小さなひしゃくの形をした「南斗六星」があるので、これを目印にして、いて座を探し出すことができると思います。

あと、夏の西の夜空では、まだ春の星座を楽しむことができるので、「春の大三角形」「春の大曲線」などを目印にすれば、こちらからもいろいろな星座をとらえることができると思います。

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