星座図鑑・へび座

へび座


     
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△上の図は昇る頃 (5月下旬21時頃・4月中旬0時頃・2月下旬3時頃、東京近郊)

拡大図
   

名 称 へび
学 名 Serpens
略 符 Ser
概略位置 赤経・15h35m / 赤緯・+10°
概略面積 637平方度
20時南中 7月12日(頭)・8月17日
南中高度 約63°(頭)・約50°(尾)
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 かんむり座・
うしかい座
・おとめ座
・てんびん座・
へびつかい座・
ヘルクレス座

・わし座
・へびつかい座
・いて座・
たて座

へび座 (Serpens)

探し方・見つけ方
へび座は、全天88星座の中で、唯一ふたつに分かれている珍しい星座です。
へびつかい座が抱えている蛇がそれで、頭部と尾部に分かれて星が並んでいます。

へび座の探し方ですが、へび座は、ふつうはへびつかい座と一緒にとらえられることが多い星座なので、へび座だけを探すのではなく、へびつかい座と一緒に見つける方が簡単です。
へびつかい座の探し方は、「へびつかい座」を参考にしてもらって、さそり座の北辺りを探してみてください。

へびつかい座は大きな五角形のように星が並んでいますが、この左右から伸びている星の並びが、へび座です。
頭部は西側で、尾部は東になっているので、上の星座図などを参考にして、その姿を描いてみてください。

へび座の全体は、蛇使いが持っているように描かれていて、へびつかい座と一緒にすると、全天でもっとも大きな星座になります。


概要
へび座は、へびつかい座と共に、紀元前3200年頃の古代バビロニアでは既に知られていた、とても古い星座です。
この頃は、このふたつの星座はひとつの星座としてとらえられていて、全天一の大きな星座でしたが、古代ギリシア時代、プトレマイオスが48星座を決める際、へび座を独立させたと言われています。

いずれにしても、へび座は、へびつかい座と一緒にとらえた方が分かりやすい星座で、実際に見てみると、星座図などからの印象よりも、ずっと大きな星座です。

また、へび座には散光星雲と呼ばれるM16が尾の部分にあって、ハッブル望遠鏡が撮影した中心部の写真は「創造の柱」と呼ばれていて、特徴のある形をしていて、とても美しく輝いています。

それと、へび座の頭部には、球状星団であるM5も位置しています。
この星団は口径10cm程の望遠鏡なら、無数の星がかたまり合っている様子を見ることができます。


神話・伝説
へび座はとても古い星座ですが、ギリシア神話では、へび座だけについての物語などは伝わっていません。
しかし、元々、へび座はへびつかい座と一緒にとらえられていたので、へびつかい座については神話が残っています。

この蛇使いのモデルは、医術の神・エスクレピオス(アスクレピオスだと)と伝えられています。
エスクレピオスは、太陽の神・アポロンとラリッサ王の娘・コロニスとの間に生まれ、医術を極め、ついには死者をも甦らせたと言われています。

そういった伝説が伝わっていますが、なぜ蛇を持っているのかについては伝えられていません。
蛇は脱皮をして新しく生まれ変わりますが、それが再生不死の象徴であるとか、蛇の毒をも医術に用いたとか、様々な説が取り上げられています。

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