ケフェウス座 |
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※何も表示されていない画面をクリックすると、全内容が拡大表示されます △上の図は昇る頃 (8月下旬21時頃・6月下旬0時頃・5月中旬3時頃、東京近郊) |
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名 称 | ケフェウス | ||
学 名 | Cepheus | ||
略 符 | Cep | ||
概略位置 | 赤経・22h00m / 赤緯・+70° | ||
概略面積 | 588平方度 | ||
20時南中 | 10月17日 | ||
南中高度 | 約北55° | ||
設定者 | プトレマイオス | ||
隣接する星座 | こぐま座・ りゅう座 ・はくちょう座・ とかげ座 ・カシオペヤ座 ・きりん座 |
ケフェウス座 (Cepheus) 探し方・見つけ方 ケフェウス座は、秋の夜空、北の空に見える星座で、プトレマイオスが設定した48星座のひとつになっています。 明るい星はありませんが、先が尖ったような五角形の形に星が並んでいる星座です。 見つけ方は、ケフェウス座は、はくちょう座からカシオペア座へと流れている天の川の北側に位置しているので、このふたつの星座を頼りにして探すのがいいと思います。 はくちょう座には1等星のデネブが輝いていて、カシオペア座は特徴のある「W」字をしているので、このふたつの星座は、すぐに見つけることができると思います。 このふたつの間を流れる天の川の北に、先が尖ったような五角形の形に星が並んでいるところがケフェウス座です。 また、五角形の頂点にあたる星は、カシオペア座と北極星の間にあるので、上の星座図などを参考にして、全体の姿をとらえてみてください。 概要 ケフェウス座は、北極星の近くに位置しているので、他の季節でも見ることができますが、秋には北の空高くのぼるので、この時期がもっとも見やすい季節と言えます。 あまり目立たない星座ですが、頭に所に位置しているδ星は変光星で、この星は、遠くの天体までの距離を測るのに大切な役割を果たしています。 変光星は、所謂明るさを変える恒星のことですが、変光星にはふたつのタイプがあって、そのひとつは、主星の前を伴星が横切る為に減光するタイプで、ペルセウス座のβ星・アルゴルなどがこのタイプで、「食変光星」と呼ばれています。 もうひとつは、星そのものが膨張したり収縮したりすることによって光が変わるタイプで、ケフェウス座のδ星はこのタイプの変光星です。 このタイプは「脈動変光星」と呼ばれていて、くじら座のミラなどもこのタイプです。 また、ケフェウス座のδ星は5.366日の周期で3.48等~4.37等まで、規則正しく変光している規則変光星です。 このタイプの変光星は、変光周期が同じなら、本当の明るさはどれも同じという性質をもっています。 この性質を利用して、その星の本当の明るさと、実際に観測した見かけの明るさとを比べることによって、その星と地球との正確な距離が割り出すことができます。 このような変光星を見つけ、その変光の周期を調べることによって、変光周期から、その星の本当の明るさと、距離を知ることができるので、変光星はとても大切な天体と考えられています。 また、ケフェウス座の右肩に位置しているのはα星のアルデラミンで、ケフェウス座の中ではもっとも明るい恒星です。 この星は、およそ3000年ほど後には、地球の歳差運動によって、現在の北極星に取って代わると言われています。 この他、μ星のエラキスは赤色超巨星で、別名・ガーネット・スターとも呼ばれています。 肉眼では分からないのですが、双眼鏡で見ると、この星が赤く輝いているのがよくわかります。 神話・伝説 ケフェウス座は、紀元前1200年頃には既につくられていた古い星座で、ギリシア神話にもその物語が紹介されています。 ケフェウス座のモデルになっているのは、古代エチオピア国のケフェウス王で、カシオペアの夫であり、アンドロメダの父にあたります。 ケフェウス王は、アンドロメダの物語の中で登場しますが、王よりも、妃や王女の方がよく知られているようです。 しかし、エチオピアの国が、海神・ポセイドンによって遣わされた化けクジラによって滅ぼされようとした時、ケフェウス王は、神のお告げによって、娘・アンドロメダを生贄として捧げる、苦渋の決断を強いられる話が伝わっています。 アンドロメダは、勇者・ペルセウスによって救われますが、ギリシア神話ではエチオピア王家に纏わるたくさんの物語が伝えられていて、秋の夜空には、これらエチオピア王家に関係する多くの星座が輝いています。 「アンドロメダ座の神話」へ このページの先頭へ |