星座図鑑・秋の夜空のガイド

秋の夜空のガイド

      
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△上の図は、8月中旬21時頃・6月下旬0時頃・5月中旬3時頃 (東京近郊)
●ぺガススの大四辺形 (秋の大四辺形)
秋の夜空を見上げると、特徴的な「ペガススの大四辺形」が目に留まります。
ぺガススの大四辺形は、雄大なぺガスス座の胴体にあたる部分で、「秋の大四辺形・大四角形」などとも呼ばれています。

このぺガススの大四辺形は、秋の星座を探すための便利な目印で、それぞれの辺を延長すれば、いろいろな星座を見つけることができます。

ぺガスス座自体は、秋の夜、空高く見える星座で、頭上近くに大きな四角形で星が並んでいます。
これがぺガススの大四辺形で、ぺガススの胴体部分ですが、南中前には、東の空から、ひし形に見える形で上ってきます。

また、ぺガスス座は、逆さまのまま天空を渡っていきますが、その姿は、頭から胴体の前半分の姿で描かれていて、後ろ足の辺りは、アンドロメダ座で隠れてしまっています。

しかし、この四辺形の各辺を延長していくと、みなみのうお座の1等星・フォーマルハウトや、こうま座いるか座を通って、わし座のアルタイルなどを探し出すこともできるほか、対角線を延長すると、みずがめ座の三ツ矢や、はくちょう座のデネブ、さらに、ペルセウス座なども探し出すことができるので、上の星座図などを参考にして、せび秋の星座を見つけてみてください。

あと、ぺガスス座のモデルになっているのは、言うまでもなく、天馬・ぺガススですが、ぺガススはギリシャ神話の英雄・ペルセウスなどと一緒に冒険をしているので、「ペルセウス座の神話」にも目を通してみてくださいね。


●カシオペアのW
北の空に見えるカシオペア座は、星の並びが「W」字の形に並んでいることから、よく知られている星座のひとつになっています。

北極星の近くにあるので一年を通して楽しむことができますが、カシオペア座は秋の星座としてとらえられていて、秋には、時刻が進むと「M」字のように見える星座です。

このカシオペア座を目印にしても様々な星座を見つけることができますが、カシオペア座は北斗七星と共に、北極星を探し出すのによく使われています。

「W」字の両端の斜めの辺を延長して交わる点と、「W」字の真ん中の山になっている点を結び、その間の距離を、交わった点から山になっている点の方向に、5倍伸ばしたところにある星が、北極星にあたります。

上の星座図では見えませんが、北極星は、こぐま座の尻尾のところに位置していて、こぐま座は小さな北斗七星のように星が並んでいるので、全体の姿も比較的簡単にとらえることができると思います。

ところで、秋の夜空には、ギリシャ神話に登場する、古代エチオピア王家にまつわるギリシャ神話に登場する人物などが星座として描かれていますが、カシオペア座のモデルになっているのも、ケフェウス王の后・カシオペアで、こちらも神話が伝わっているので、「アンドロメダ座の神話」などを参考にしてみてください。


●みずがめ座の三ツ矢
秋の夜空をよくみると、ペガススの頭付近に、小さな三ツ矢に見える星の並びがあります。
この三ツ矢のあるところが、みずがめ座で、三ツ矢は水が零れ落ちる水がめの位置にあります。

みずがめ座は黄道12星座のひとつになっていますが、明るい星がないので、あまり目立つ星座ではありません。
しかし、この三ツ矢を見つければ、後は上の星座図などを参考にして、全体の姿を描き出せると思うので、この三ツ矢も夜空のガイドとしておさえておくと便利だと思います。

また、みずがめ座は、ギリシャ神話に登場するガニメド(ガニュメデス)がモデルになっていますが、それについては「みずがめ座の神話」ど紹介しているので、覗いてみてください。

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