アンドロメダ座 (Andromeda) 探し方・見つけ方 アンドロメダ座は、紀元前1200年頃に誕生したと言われている古い星座で、ギリシア神話のアンドロメダ王女がモデルになっています。 秋の夜、東の空から頭上高く昇る星座で、α星、β星、γ星の3個の2等星が輝いています。 アンドロメダ座の探し方は、頭上近くに見える大きな四辺形・ぺガススの大四辺形(秋の大四辺形)を目印にすることで、この大四辺形の北東の星が、アンドロメダ座の星のひとつになっています。 ここからアルファベットの「A」のように星が並んでいるところがアンドロメダ座になっていて、この星はアンドロメダ座のα星で、頭のところに位置しています。 3個の2等星があるので、形もたどりやすく、全体の姿もイメージしやすい星座だと思います。 ところで、α星のアルフェラッツは、かつてはペガスス座の一部で、ペガスス座のδ星でした。 それが、いつの頃かぺガスス座とアンドロメダ座に分かれ、ペガスス座のδ星はアンドロメダ座のα星になりましたが、アルフェラッツとは「馬のへそ」というような意味で、現在もその名称が使われています。 概要 アンドロメダ座はプトレマイオスの48星座のひとつにもなっていて、カシオペア座と共に秋を代表する星座ですが、アンドロメダ座にはM31銀河(アンドロメダ大銀河)があることでよく知られています。 この銀河はアンドロメダの腰の辺りに位置していて、地球からの距離が230万光年ほどの距離にありますが、私たちの銀河の隣に位置しています。 アンドロメダ大銀河は、北半球で見える銀河の中では最も大きく、私たちのいる銀河に比べて、およそ2倍程の大きさがあると言われています。 空の暗いところなら、ボーっと輝いているのが肉眼でも見ることができて、双眼鏡を使えば、細長く伸びた様子をはっきりと見ることができます。 また、その近くには小さな銀河、M32とM110のふたつの銀河も見え、左足に輝く2等星(γ星・アルマク)は二重星で、望遠鏡で覗くと美しい輝きを楽しむことができます。 この他、アンドロメダ銀河は、私たちのいる天の川銀河と同じ銀河団(局部銀河団)にあり、遠い将来には、アンドロメダ銀河と天の川銀河が衝突し、ひとつの銀河になるのではないかとも言われています。 また、アンドロメダ座の東には、さんかく座がありますが、ここにも大銀河・M33があります。 神話・伝説 アンドロメダ座は、鎖でつながれた両手を広げた姿で描かれていますが、モデルになっているのは、ギリシア神話に登場するアンドロメダ王女だと伝えられています。 アンドロメダ王女は古代エチオピア王・ケフェウスと妃・カシオペアとの間に誕生した娘で、大変美しいと言われていました。 ある時、母であるカシオペアが「娘は海の妖精よりも美しい」と自慢したことによって海神・ポセイドンの怒りに触れ、ポセイドンは怪物・ティアマト(ケートス)をエチオピアの国に送ります。 ティアマトに国を荒らされ困り果てたケフェウス王は神託を伺いますが、災いをとめるには王女・アンドロメダを生贄として捧げなければならないと告げられます。 この時の姿が星座に描かれていますが、アンドロメダ王女は勇者・ペルセウスによって救い出され、怪物・ティアマトも、ペルセウスによって退治されたとギリシア神話で伝えられています。 ところで、秋の夜空には、エチオピア王家にまつわる星座が幾つか輝いていて、ケフェウス座やカシオペア座、ペルセウス座などのほか、ぺガスス座や、怪物・ティアマトもくじら座になって夜空を賑わせています。 「アンドロメダ座の神話」へ このページの先頭へ |
/ 赤緯・+38°
・カシオペヤ座・
とかげ座・
ペルセウス座
・うお座
・さんかく座