星座図鑑・いるか座

いるか座


      
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△上の図は昇る頃 (7月中旬21時頃・6月下旬0時頃・4月中旬3時頃、東京近郊)

拡大図
     

名 称 いるか
学 名 Delphinus
略 符 Del
概略位置 赤経・20h40m / 赤緯・+12°
概略面積 189平方度
20時南中 9月26日
南中高度 約67°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 こぎつね・座
や座
・わし座
・みずがめ座
・こうま座・
ペガスス座

いるか座 (Delphinus)

探し方・見つけ方
いるか座は、四つの星が小さな菱型をつくっている、小ぢんまりとした星座です。
しかし、いるか座はプトレマイオスの48星座の中にも入っていて、天の川が見えるような夜空なら、案外目立つ星座だと思います。

いるか座の探し方は、夏の代表的な星座である、わし座を目印にすることで、いるか座は、わし座の1等星・アルタイルの東隣に位置しています。
アルタイルは、こと座のベガ、はくちょう座のデネブと共に「夏の大三角形」をつくっているので、すぐに見つけることができると思いますが、アルタイルはベガと共に七夕の「彦星」としてもよく知られていて、天の川の東、すぐ側で輝いています。

このアルタイルから東のところで、四つの星が菱型をつくっているのが、いるか座です。
ここからふたつの星が南に並んでいますが、この部分はイルカの尾の部分になっているので、上の星座図などを参考にして、全体の姿を描いてみてください。


概要
いるか座は、4等星と5等星からできている暗い星座ですが、意外と目に付く星座のひとつです。
特に目を引くような星団などはありませんが、幾つかの星団も位置しています。
また、α星は6重の連星で、γ星も美しい二重星として知られています。

この他、いるか座の西、夏の大三角形の中にあって、アルタイルに近いところには、や座があります。
こちらも、いるか座と同様コンパクトにまとまった星座で、四つの星から描かれています。


神話・伝説
いるか座は、紀元前1200年頃には既に知られていた古い星座で、ギリシア神話にその物語が伝わっています。

琴の名手・アリオンはシチリアの音楽祭で優勝しますが、故郷に帰るときに海賊に襲われてしまいます。
金品を奪われたアリオンは海に身を投げますが、これを助けたイルカが、いるか座になっているのだとギリシア神話では伝えられています。

また、イルカは海神・ポセイドンの使いだとされていて、このイルカは、ポセイドンの妻になることを拒んだアンフィトリテ(アムピトリーテー)の居場所を知らせたイルカだとも言われています。
それと、いるか座はコップ座とも関係があって、酒神・ディオニオス(バッカス)を誘拐しようとした船乗りたちの姿が、イルカになったとも伝えられています。

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