コップ座 (Crater) 探し方・見つけ方 コップ座は、ろくぶんぎ座とからす座に挟まれて、うみへび座の背中に乗っているように見える星座です。 全体に暗い星座ですが、うみへび座とからす座などを頼りに、上の星座図を参考にすれば、その形をたどることはそれ程難しくありません。 からす座は、北斗七星からうしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを通って続く「春の大曲線」の先に位置しています。 4個の3等星が小さな四角形を形作っているのですが、からす座は意外と目に付く星座です。 このからす座のすぐ西隣にあるのが、コップ座です。 コップ座は、現在使われているコップのような形ではなく、耳付きの杯の形で描かれています。 これは、ギリシア時代に使われていたクラーテルと呼ばれる杯で、見ようによっては、四角い台の上に大きな杯がのっているようにも見えます。 案外特徴的な星の並びをしているので、星座図などでその形を覚えておくようにすれば、見つけることも難しくはないと思います。 概要 コップ座は、3月中旬の深夜、5月上旬の宵の頃には、からす座と一緒に真南に輝いて見える星座です。 4等星と5等星から形付けられている星座で、霞んだ春の夜空では、探し出すのが難しいかもしれません。 しかし、目に付きやすい形をしていて、プトレマイオスの48星座のひとつにも選ばれています。 また、コップ座で一番明るい星はδ星のラブラム(視等級3.56)で、α星・アルケスは、視等級で4.08の明るさがあります。 神話・伝説 コップ座はギリシア時代につくられた古い星座で、酒神・ディオニュソスや音楽の神・アポロンが使っていた杯として、ギリシア神話で語られています。 しかし、一説では、コルキス王の娘・メディアの杯だとも言われています。 「コップ座の神話」へ このページの先頭へ |
・ろくぶんぎ座
・うみへび座
・からす座
・おとめ座