りゅう座 (Draco) 探し方・見つけ方 りゅう座は、こぐま座の半分を取り巻くようにして描かれている星座で、おおぐま座とこぐま座、はちょう座の間に横たわっています。 天の北極近くにあるので、1年中見ることができる星座ですが、初夏から夏の終わり頃にかけてがもっとも観測しやすい時期になっています。 りゅう座の探し方のポイントは、小さくて歪んだ四角形を見つけることで、この部分が竜の頭の部分になります。 この四角形は、こと座のベガ(上の星座では見えませんが)と北極星の間辺りに位置していて、この形を見つければ、上の星座図などを参考にして、全体の姿をとらえることができると思います。 また、はくちょう座のデネブと北極星なども目印になると思いますが、頭の部分の四角形には2等星のγ星・エルタニンがあるので、案外見つけやすいと思います。 概要 りゅう座はプトレマイオスの48星座のひとつにもなっていますが、りゅう座を有名にしているのは、毎年、10月上旬頃に見える流星群で、「りゅう座流星群」と呼ばれています。 以前は「ジャコビニ流星群」とも呼ばれていて、定期的に大出現をすることが知られています。 また、りゅう座には、毎年1月1日~5日頃にも、たくさんの流星群が出現する「しぶんぎ座流星群」の輻射点も、りゅう座の中に位置しています。 この他、竜の体が大きく曲がる辺りには惑星状星雲・NGC6543がありますが、この星雲はキャッツ・アイ星雲と呼ばれていて、小型の望遠鏡でも楽しむことができます。 そして、竜の尻尾近くにあるα星・トゥバンは、3.7等星で明るくはありませんが、紀元前2790年頃の古代エジプト時代には、地球の歳差運動の為、この星の近くが天の北極だったと言われています。 神話・伝説 りゅう座は、紀元前1200年頃には「へび座」と呼ばれていたようで、古代ギリシアの時代に「りゅう座」になったと言われています。 りゅう座についての神話や伝説は定かではありませんが、一説では、ギリシア神話で紹介されているアルゴ号の冒険物語の中で、イアソンたちが探していた金の羊の毛皮を守っていた竜だと言われています。 また、英雄・ヘルクレスの12の冒険の中で、100の頭をもつ竜が守っているリンゴを取って来る物語が紹介されていますが、りゅう座のモデルになっているのは、この竜だとも言われています。 ところで、古代エジプトの時代には、この場所にカバの姿が描かれていたと言われています。 カバは神聖な動物として扱われていたようで、遺跡からはミイラも発見されています。 「りゅう座の神話」へ このページの先頭へ |
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