星座図鑑・みずがめ座の神話・伝説

みずがめ座の神話・伝説











ガニュメデスの誘拐 (ウスターシュ・ル・シュウール)

みずがめ座のモデルは、ギリシャ神話に登場するガニメド(ガニュメデス)がモデルだと言われています。

この絵では、鷲に姿を変えた大神・ゼウスが、ガニメドを天にさらっていくところが描かれています。

オリンポスのガニメド

みずがめ座は、秋の夜空を飾る星座のひとつです。
太陽の通り道にある黄道十二宮に広がる大きな星座なのですが、四等星と五等星が形作っているので、すこし見つけにくいかもしれません。

ギリシャ神話に伝わるみずがめ座の神話は、わし座の神話にも出てくる美しい少年、ガニメド(ガニュメーデース、ガニメデ)、が酒壷(水瓶)を抱いている様子を伝えています。

どれほどの美しい女性にも勝る容姿をもつと言われるガニメドは、ある日、大神・ゼウスの目に留まり、わしに姿を変えたゼウスにさらわれてしまいます。
ガニメドは、故郷を離れ悲しみにくれますが、やがてはオリンポスの山に留まり、ゼウスの側で酒を酌むなどして過ごしたと伝えられています。

また、ゼウスはガニメドに永遠の若さを与えたとも伝えられていて、ガニメドは、神々の食事の世話などをしたとも言われています。

いずれにしても、みずがめ座は水瓶を抱える様子を描いていますが、みずがめ座はギリシャ神話よりも更に古いシュメール時代につくられた最古の星座のひとつだと言われています。
そこにはもちろん水瓶が描かれていて、水瓶から水が流れ落ちている形になっています。

ギリシャ神話よりも古くから水瓶がモチーフになっているのは興味深いことですが、それについての詳しい神話や伝説などは分かっていません。

しかし、黄道の星座が最初につくられたと考えられている古代メソポタミアでは、太陽がこの位置にある二月頃は雨季になっていて、水と関係が深いからではないかなどと言われています。

また、みずがめ座の西にあるやぎ座は水に関係していますし、東にはうお座が位置しています。
それに、水瓶から流れ出た水は、みなみのうお座の口に注がれています。
このような様子から、みずがめ座は大切な水源のシンボルとして描かれたとも言われています。

それと、みずがめ座のα星はアラビア名でサダルメリク、β星はサダルスードと呼ばれていて、それぞれ「王の幸運な星」、「幸運の中でもっとも幸運なもの」という、とても縁起のいい名前をもっています。
名前の由来など、理由は分かりませんが、いずれにしても、みずがめ座は古代から大切にされてきた星座だと言えます。


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