星座図鑑・うお座

うお座


      
※何も表示されていない画面をクリックすると、すべての内容が拡大面表示されます
△上の図は昇る頃 (10月下旬21時頃・9月上旬0時頃・7月下旬3時頃、東京近郊)

拡大図
        
 

名 称 うお
学 名 Pisces
略 符 Psc
概略位置 赤経・0h20m / 赤緯・+10°
概略面積 889平方度
20時南中 11月22日
南中高度 約68°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 さんかく座
・アンドロメダ座・
ペガスス座
・みずがめ座・
くじら座・
おひつじ座

うお座 (Pisces)

探し方・見つけ方
うお座は、秋の夜、ぺガスス座の近くで頭上高く輝いている星座で、プトレマイオスの48星座のひとつになっています。

4等星以下の暗い星からつくられていて、空の明るいところでは探しにくい星座のひとつですが、見つけ方は、「ぺガススの大四辺形」をポイントにして探すようにします。
ぺガススの大四辺形は、3個の2等星とひとつの3等星からできている大きな四辺形なので、すぐに見つけることができると思います。

うお座は、このぺガススの大四辺形の東と南の線の外側に沿うように描かれていて、「く」の字のような形で、2匹の魚が紐でつながれたように描かれています。
全体に暗い星座ですが、比較的形をたどりやすい星座なので、上の星座図などを参考にして、全体の姿をとらえてみてください。


概要
うお座は黄道12星座のひとつになっていますが、うお座は春分点があることでもよく知られている星座です。

地球上のある位置を示すのに座標(経度と緯度)が用いられていますが、天空の星の位置を表わすのにも赤経と赤緯という座標が用いられています。
星空では赤経0°の線は春分点を通ると決められていて、春分点とは春分の日に太陽が位置する点のことで、太陽の通り道である「黄道」と「天の赤道」が交わる点のことです。
また、黄道と天の赤道は天球の2ヵ所で交わりますが、もうひとつの点は秋分点で、春分点とは反対側になります。

およそ2000年ほど前には、春分点はおひつじ座にありましたが、地球の地軸の首振り運動(歳差)によって、現在の春分点は、うお座に位置しています。
このことから、うお座は天文学的にも重要な星座になっていて、毎年3月の春分の日には、太陽はこの点を通って、真東から昇り、真西に沈んでいきます。

この他、2尾の魚を繋いでいる紐の結び目にある星はα星のアルレシャで、4.2等と5.1等の連星であることが知られています。
また、うお座の中でもっとも明るい恒星・η星の近くには、渦巻銀河・M74がありますが、この銀河は地球から3700万光年程の距離があります。


神話・伝説
うお座は古代シュメール時代に誕生したと言われている古い星座のひとつで、プトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。
はっきりとしたギリシア神話などは伝わっていませんが、うお座のモデルは美の女神・アプロディテとその子であるエロスの変身した姿だと言われています。

ある日のこと、女神・アフロディテとその息子・エロスが川辺を散歩していると、突然、怪物・ティフォンが現れます。
ティフォンは100の首をもち、目と口からは火を吹きだすという恐ろしい怪物です。
ふたりは急いで魚に姿を変え、川に飛び込んで難を逃れましたが、そのときの姿が、うお座に描かれているということです。

また、この時に歩いていた川辺はエリダヌス川と言われていて、星座・エリダヌス座になっていますが、エリダヌス座はナイル川だとも言われています。

「うお座の神話」へ

このページの先頭へ


このページの先頭へ