星座図鑑・みなみのうお座

みなみのうお座


         
※何も表示されていない画面をクリックすると、全内容が拡大表示されます
△上の図は昇る頃 (8月下旬21時頃・7月中旬0時頃・5月下旬3時頃、東京近郊)

拡大図
       
 

名 称 みなみのうお
学 名 Piscis Austrinus
略 符 PsA
概略位置 赤経・22h10m / 赤緯・-32°
概略面積 245平方度
20時南中 10月17日
南中高度 約24°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 やぎ座・
けんびきょう座
・つる座・
ちょうこくしつ座
・みずがめ座

みなみのうお座 (Piscis Austrinus)

探し方・見つけ方
みなみのうお座は、隣にあるみずがめ座の水瓶からこぼれ出た魚の姿が描かれています。

みなみのうお座の見つけ方は、1等星のフォーマルハウトをポイントにするとよいと思います。
フォーマルハウトは、全天に21ある1等星のひとつですが、秋の夜空にただひとつだけ輝いています。

ぺガススの大四辺形(秋の大四辺形)の西の辺を南に伸ばしていくと、明るい星に出会います。
これがフォーマルハウトで、明るい星が少ない秋の南の空ではよく目立つので、すぐに見つけることができると思います。

フォーマルハウトは、アラビア語で「魚の口」という意味で、名前のように、ここが魚の口の部分になっています。
上の星座図などを参考にすれば、その姿を描き出すことができると思いますが、みなみのうお座は、みずがめ座と一緒にとらえるのもいいかと思います。


概要
みなみのうお座は、紀元前3200年頃には既に知られていた古い星座で、南の空低くに輝く星座です。
プトレマイオスの48星座のひとつにもなっていますが、α星のフォーマルハウト以外には、明るい星がありません。

しかし、みなみのうお座は、隣にあるみずがめ座の水瓶から流れ出たような形で描かれているので、フォーマルハウトから南東の方向へ向かうと、みずがめ座も見つけることができます。


神話・伝説
みなみのうお座は古い星座なので、ギリシア神話などにも、その物語が伝えられています。
ギリシア神話では、うお座の神話が元になっていて、みなみのうお座のモデルになっているのは、魚に姿を変えた太陽の神・アポロンだと言われていますが愛の女神・アプロディアが魚の形になったものだとも言われています。

ある日、天上の神々がナイル川の畔で宴会をしていたところ、突然、怪物テュポンが現れ、驚いた神々は様々な姿になって逃げましたが、この時、アポロンが変身した姿が、みなみのうお座に描かれているのだと言われています。

また、一方では、みなみのうお座は、うお座の親だとも言われているほか、みずがめ座の水瓶から逃げ出た魚の姿だとも言われています。

「うお座の神話」へ

このページの先頭へ


このページの先頭へ