いるか座 (Delphinus) 探し方・見つけ方 いるか座は、四つの星が小さな菱型をつくっている、小ぢんまりとした星座です。 しかし、いるか座はプトレマイオスの48星座の中にも入っていて、天の川が見えるような夜空なら、案外目立つ星座だと思います。 いるか座の探し方は、夏の代表的な星座である、わし座を目印にすることで、いるか座は、わし座の1等星・アルタイルの東隣に位置しています。 アルタイルは、こと座のベガ、はくちょう座のデネブと共に「夏の大三角形」をつくっているので、すぐに見つけることができると思いますが、アルタイルはベガと共に七夕の「彦星」としてもよく知られていて、天の川の東、すぐ側で輝いています。 このアルタイルから東のところで、四つの星が菱型をつくっているのが、いるか座です。 ここからふたつの星が南に並んでいますが、この部分はイルカの尾の部分になっているので、上の星座図などを参考にして、全体の姿を描いてみてください。 概要 いるか座は、4等星と5等星からできている暗い星座ですが、意外と目に付く星座のひとつです。 特に目を引くような星団などはありませんが、幾つかの星団も位置しています。 また、α星は6重の連星で、γ星も美しい二重星として知られています。 この他、いるか座の西、夏の大三角形の中にあって、アルタイルに近いところには、や座があります。 こちらも、いるか座と同様コンパクトにまとまった星座で、四つの星から描かれています。 神話・伝説 いるか座は、紀元前1200年頃には既に知られていた古い星座で、ギリシア神話にその物語が伝わっています。 琴の名手・アリオンはシチリアの音楽祭で優勝しますが、故郷に帰るときに海賊に襲われてしまいます。 金品を奪われたアリオンは海に身を投げますが、これを助けたイルカが、いるか座になっているのだとギリシア神話では伝えられています。 また、イルカは海神・ポセイドンの使いだとされていて、このイルカは、ポセイドンの妻になることを拒んだアンフィトリテ(アムピトリーテー)の居場所を知らせたイルカだとも言われています。 それと、いるか座はコップ座とも関係があって、酒神・ディオニオス(バッカス)を誘拐しようとした船乗りたちの姿が、イルカになったとも伝えられています。 「いるか座の神話」へ このページの先頭へ |
や座
・わし座
・みずがめ座
・こうま座・
ペガスス座