星座図鑑・コップ座

コップ座


      
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△上の図は昇る頃 (3月中旬21時頃・1月下旬0時頃・12月中旬3時頃、東京近郊)

拡大図
          

名 称 コップ
学 名 Crater
略 符 Crt
概略位置 赤経・11h20m / 赤緯・-15°
概略面積 282平方度
20時南中 5月8日
南中高度 約40°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 しし座
・ろくぶんぎ座
・うみへび座
・からす座
・おとめ座

コップ座 (Crater)

探し方・見つけ方
コップ座は、ろくぶんぎ座からす座に挟まれて、うみへび座の背中に乗っているように見える星座です。
全体に暗い星座ですが、うみへび座とからす座などを頼りに、上の星座図を参考にすれば、その形をたどることはそれ程難しくありません。

からす座は、北斗七星からうしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを通って続く「春の大曲線」の先に位置しています。
4個の3等星が小さな四角形を形作っているのですが、からす座は意外と目に付く星座です。
このからす座のすぐ西隣にあるのが、コップ座です。

コップ座は、現在使われているコップのような形ではなく、耳付きの杯の形で描かれています。
これは、ギリシア時代に使われていたクラーテルと呼ばれる杯で、見ようによっては、四角い台の上に大きな杯がのっているようにも見えます。
案外特徴的な星の並びをしているので、星座図などでその形を覚えておくようにすれば、見つけることも難しくはないと思います。


概要
コップ座は、3月中旬の深夜、5月上旬の宵の頃には、からす座と一緒に真南に輝いて見える星座です。
4等星と5等星から形付けられている星座で、霞んだ春の夜空では、探し出すのが難しいかもしれません。
しかし、目に付きやすい形をしていて、プトレマイオスの48星座のひとつにも選ばれています。

また、コップ座で一番明るい星はδ星のラブラム(視等級3.56)で、α星・アルケスは、視等級で4.08の明るさがあります。


神話・伝説
コップ座はギリシア時代につくられた古い星座で、酒神・ディオニュソスや音楽の神・アポロンが使っていた杯として、ギリシア神話で語られています。
しかし、一説では、コルキス王の娘・メディアの杯だとも言われています。

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