や座 (Sagitta) 探し方・見つけ方 や座は、所謂「矢」の形に描かれた小さな星座で、全天88星座の中でも3番目に小さい星座としても知られています。 や座の見つけ方ですが、や座は「夏の大三角形」の中に位置しているので、まず夏の大三角形を探し出すことがポイントになります。 しかし、夏の大三角形は、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルの、三つの明るい1等星からできているので、簡単に見つけることができると思います。 や座は、わし座とはくちょう座の間にありますが、や座を形づくっているのは、4等星と5等星なので、暗くて見つけづらいかもしれません。 しかし、プトレマイオスが選んだ48星座のひとつで、意外と形が整っていて、イメージを描きやすい星座です。 少しアルタイル寄りに位置していて、7月中旬の21時頃には、東の夜空、頭上近くに眺めることができます。 概要 や座は、小さな星座で少し探しにくいかもしれませんが、一度場所を覚えると、案外目に付く星座だと思います。 全体に暗い星座ですが、や座の矢じりに近いところには、球状星団・M71が位置しています。 この星団は、地球からの距離が13000光年程で、以前は密集した散開星団としてとらえられていました。 また、や座は天の川の中にあるので、この辺りは、双眼鏡などで眺めていても、飽きることのない場所だと思います。 神話・伝説 や座は、紀元前1200年頃には既に知られていた古い星座で、ギリシア神話にも、それに纏わる物語が伝えられています。 しかし、この矢には幾つかの説があって、そのひとつは、愛の神・エロス(キューピッド)がもっている矢が描かれたものだと言われています。 また、ギリシア神話の英雄・ヘルクレスが、縛られたプロメテウスが鷲についばまれているのを見て、鷲に向かって放った矢だとも言われています。 成る程、夏の夜空を見上げると、ヘルクレス(ヘルクレス座)が鷲(わし座)に向かって矢(や座)を射ったようにも見えます。 「や座の神話」へ このページの先頭へ |
・ヘルクレス座
・わし座・
いるか座