星座図鑑・や座

や座


      
※何も表示されていない画面をクリックすると、すべての内容が拡大表示されます
△上の図は昇る頃 (7月中旬21時頃・5月下旬0時頃・4月中旬3時頃、東京近郊)

拡大図
     

名 称
学 名 Sagitta
略 符 Sge
概略位置 赤経・19h40m / 赤緯・+18°
概略面積 80平方度
20時南中 9月12日
南中高度 約73°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 こぎつね座
・ヘルクレス座
・わし座・
いるか座

や座 (Sagitta)

探し方・見つけ方
や座は、所謂「矢」の形に描かれた小さな星座で、全天88星座の中でも3番目に小さい星座としても知られています。
や座の見つけ方ですが、や座は「夏の大三角形」の中に位置しているので、まず夏の大三角形を探し出すことがポイントになります。
しかし、夏の大三角形は、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルの、三つの明るい1等星からできているので、簡単に見つけることができると思います。

や座は、わし座とはくちょう座の間にありますが、や座を形づくっているのは、4等星と5等星なので、暗くて見つけづらいかもしれません。
しかし、プトレマイオスが選んだ48星座のひとつで、意外と形が整っていて、イメージを描きやすい星座です。
少しアルタイル寄りに位置していて、7月中旬の21時頃には、東の夜空、頭上近くに眺めることができます。


概要
や座は、小さな星座で少し探しにくいかもしれませんが、一度場所を覚えると、案外目に付く星座だと思います。
全体に暗い星座ですが、や座の矢じりに近いところには、球状星団・M71が位置しています。

この星団は、地球からの距離が13000光年程で、以前は密集した散開星団としてとらえられていました。
また、や座は天の川の中にあるので、この辺りは、双眼鏡などで眺めていても、飽きることのない場所だと思います。


神話・伝説
や座は、紀元前1200年頃には既に知られていた古い星座で、ギリシア神話にも、それに纏わる物語が伝えられています。
しかし、この矢には幾つかの説があって、そのひとつは、愛の神・エロス(キューピッド)がもっている矢が描かれたものだと言われています。

また、ギリシア神話の英雄・ヘルクレスが、縛られたプロメテウスが鷲についばまれているのを見て、鷲に向かって放った矢だとも言われています。
成る程、夏の夜空を見上げると、ヘルクレス(ヘルクレス座)が鷲(わし座)に向かって矢(や座)を射ったようにも見えます。

「や座の神話」へ

このページの先頭へ


このページの先頭へ