かじき座 (Dorado) 探し方・見つけ方 かじき座は、魚の「カジキ」が描かれている星座で、ふつうは南半球の星座としてとらえられています。 石垣島より南では、全体の姿を見ることができますが、残念ながら、日本のほとんどの地域では見ることができません。 さて、かじき座の探し方ですが、かじき座は、りゅうこつ座の1等星・カノープスと、白い雲のように見える大マゼラン雲の間に位置しています。 カノープスは、全天で2番目に明るい1等星なので、すぐに目に留まると思います。 また、大マゼラン雲は、かじき座とテーブルさん座にまたがってありますが、ほとんどは、かじき座の領域の中にあります。 このカノープスと大マゼラン雲の間に、かじき座がありますが、3等星以下の星からできている暗い星座なので、見つけにくい星座のひとつです。 上の星座図などを参考にして、大マゼラン雲のすぐそばにある菱形をとらえるようにしてみて下さい。 この菱形が、カジキの体になっていて、ここから、とびうお座の方向に向かって、口にあたる部分が描かれています。 概要 かじき座は、1603年、ドイツの天文学者・ヨハン・バイエルによって設定された新しい星座です。 かじき座自体は、3等星や4等星の暗い星座で、目を引く星座ではありませんが、かじき座は、大マゼラン雲があることから注目される星座のひとつになっています。 大マゼラン雲は、肉眼でもぼんやりした雲のように見えると思いますが、地球からおよそ16万光年程の距離にあります。 私たちの銀河系の隣にある伴銀河で、大きさは、私たちの銀河系の10分の1程度と考えられていて、双眼鏡や小型の望遠鏡で眺めると、時間が経つのも忘れてしまいます。 また、大マゼラン雲の中には、タランチュラ星雲と呼ばれているNGC 2070・散光星雲もあって、こちらも、かじき座を有名にしていますが、かじき座のβ星は変光星であることが知られています。 神話・伝説 かじき座は、バイエルによって新しく設定された星座で、星図「ウラノメトリア」に発表されたのが最初だと言われています。 新しい星座なので神話や伝説などは伝わっていませんが、かじき座は、元々は「シイラ(カジキと同じく、魚の名前です)座」だったようで、学名の「Dorado」も、ラテン語で「シイラ」を意味しています。 このページの先頭へ |
・とけい座
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とびうお座
・がか座