星座図鑑・うさぎ座

うさぎ座


      
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△上の図は昇る頃 (1月下旬21時頃・12月中旬0時頃・10月下旬3時頃、東京近郊)

拡大図
  

名 称 うさぎ
学 名 Lepus
略 符 Lep
概略位置 赤経・5h25m / 赤緯・-20°
概略面積 290平方度
20時南中 2月6日
南中高度 約35°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 オリオン座
・エリダヌス座・
ちょうこくぐ座
・はと座
・おおいぬ座・
いっかくじゅう座

うさぎ座 (Lepus)

探し方・見つけ方
うさぎ座は、1月下旬の宵頃や12月半ばの深夜の頃に南中する、小さな冬の星座です。
うさぎ座の探し方は、冬の代表的な星座である、オリオン座を目印にして見つけ出すのがもっとも簡単で、うさぎ座は、オリオン座の南に位置しています。

具体的には、オリオン座に輝く1等星・リゲルの南に、「V」字に見える星の並びがありますが、これがウサギの耳になります。
全体の姿は、ウサギが右を向いている姿で描かれているので、ここから左(西)の方向に体の部分があります。
3等星と4等星からできているブーツのような星の並びが体の部分になりますが、うさぎ座の東には、全天一明るいおおいぬ座の1等星・シリウスが輝いているので、それを頼りにして探し出すのもよいと思います。

ところで、オリオン座はよく目立つ星座なので、うさぎ座はその陰に隠れてしまって、あまり注目されるようなことはないかもしれません。
しかし、うさぎ座は形が整っていて意外と目に付く星座なので、上の星座図などを参考にして、全体の姿をとらえてみてください。


概要
うさぎ座は小さな星座であまり目立ちませんが、うさぎ座のR星は変光星で、深い紅色が印象的なことから、クリムゾン・スターと呼ばれています。
この星はミラ型変光星で、エリダヌス座との境界線近くに位置しています。
1845年にイギリスのハインドによって発見されましたが、彼はこの星の印象を「暗黒の中に落とした血のしずくのようだ」と述べています。

また、大口径の望遠鏡でないと見ることができませんが、うさぎ座には球状星団・M79があることが知られています。
この星団は1780年にメシャンが発見し、その4年後に、ハーシェルによって球状星団であることが確認されています。


神話・伝説
うさぎ座は、紀元前300年頃には既に誕生していた星座で、プトレマイオスの48星座の中にも入っているのですが、ギリシア神話などでは、うさぎ座にまつわる神話や伝説などは伝わっていません。
しかし、うさぎ座はオリオン座の足元に位置しているので、オリオンが連れてる猟犬(おおいぬ座)に追われているウサギだと言われています。

また、一説では、オリオンは気性が激しかったことから、優しい心をもつようにと神がウサギを遣わしたのですが、オリオンはこのウサギを踏みつぶしてしまったため、神がウサギを憐れみ、夜空にあげたとも言われています。

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