りょうけん座 (Canes Venatici) 探し方・見つけ方 りょうけん座は、北斗七星と共に、春の夜空の頭上高く見える星座です。 北斗七星の柄にあたる部分の右側、かみのけ座との間にあるふたつの星(α星とβ星)が、りょうけん座の目印です。 りょうけん座は案外大きな星座ですが、このふたつの星以外には、目を引くような明るい星はありません。 しかし、α星のコル・カロリは、しし座のデネボラ、おとめ座のスピカ、うしかい座のアークトゥルスと共に「春のダイヤモンド」を形づくっているので、ここから全体の姿を描くようにしてみてください。 上の星座図などを参考にして、隣にある、うしかい座に連れられている様子を思い浮かべるようにしてみれば、その姿も描きやすいと思います。 りょうけん座は、おおぐま座の近くにもあることから、猟犬が大熊を追い立てるように東から西へと動いて行き、春の夜空の中でも趣のある様子がある星座だと思います。 概要 りょうけん座は、元々はおおぐま座の一部でしたが、1687年頃にポーランドの天文学者・ヘべりウスによって新しく設定されました。 ヘべりウスは、うしかい座が連れていたとされる2頭の猟犬を独立させて、北側の犬をアステリオン、南側の犬をカーラと名付けて、この星座を設定したと言われています。 また、りょうけん座のα星は3等星で、「コル・カロリ」と呼ばれていますが、これは「チャールズ王の心臓」という意味で、りょうけん座とは直接関係がありません。 これは、「ハレー彗星」でよく知られているエドモント・ハレーが、英国王・チャールズ2世を称えて名づけたものです。 この他、りょうけん座には幾つかの銀河があります。 その中でも、M51やM106などは、少し口径の大きい望遠鏡で眺めると、その特徴のある渦巻状の姿を見ることができます。 このふたつの銀河は、地球から2100万光年離れたところにある星々の大集団で、それらの中には超巨大なブラックホールがあると考えられています。 特に、M51は「子持ち銀河」と呼ばれている渦巻き銀河で、巨大な渦巻き銀河のすぐ横に、子どものような小さな銀河を伴っています。 これは、今から数億年前、大小ふたつの銀河がすれ違った時に、強い引力で引っ張り合ったためにできた姿だと考えられています。 神話・伝説 りょうけん座は新しくつくられた星座なので、神話などは伝えられていません。 このページの先頭へ |
うしかい座
・かみのけ座