さそり座の神話・伝説 |
死せるオリオンとアルテミス (ダニエル・サイター) さそり座は、ギリシャ神話に登場するオリオンを刺したサソリがモデルになっています。 この絵では、死んだオリオンと、それを悲しむアルテミスが描かれています。 |
オリオンを刺したサソリ 夏の夜空のシンボルとして、南の空に大きく見えるのが、さそり座です。 赤く輝く一等星・アンタレスがさそり座の目印で、この星を通って、S字型のようにサソリの形が描かれています。 よく目に付く星座で、形もたどりやすい星座のひとつです。 さて、さそり座の神話は、狩人・オリオンの神話と一緒に語られています。 オリオン座の神話で紹介していますが、オリオンは月の神・アルテミス(ダイアナ)が誤って放った矢によって亡くなってしまいます。 しかし、別に伝えられているところでは、オリオンはサソリの毒で亡くなったとされています。 オリオンは優れた猟師で、狩りに出かけると、いつも大きな獲物を捕らえていました。 その上、力自慢でもあって、「ライオンだろうと、クマだろうと、このオリオンに敵うものは誰もしない」と威張っていました。 これを聞いた天上の神々は、「日々の獲物はわたしたちが与えてやっているのに、何という傲慢なことを言うのか」と怒ってしまいます。 神々はオリオンを懲らしめる相談をし、毒ヘビや毒グモなど、様々なものの中からサソリを選びました。 神々は一匹のサソリを放って、オリオンの元へと向かわせます。 何も知らないオリオンは、今日も威張っています。 隙をうかがっていたサソリはオリオンに忍び寄り、毒の針で、かかとをチクリ、一刺しします。 小さなサソリですが、さすがのオリオンも毒には敵いません。 間もなく体に毒がまわって、苦しみの末、息絶えたということです。 この手柄から、サソリは星座となって夜空に輝いているのですが、オリオンもまた、星座になっています。 しかし、星座になってからもオリオンはサソリを避けていて、さそり座が空にあるときには、決して姿を現しません。 さそり座が西に沈む秋になって、ようやくオリオンは姿を現し、さそり座の見えない冬の間だけ、その姿を輝かせているのだと言われています。 また、このサソリを遣わしたのは女神・ヘラだとも言われていて、オリオンを星座にしたのはアルテミスだとも伝えられています。 そのような物語が神話で伝えられていますが、いずれにしても、さそり座は堂々とした星座です。 さそり座は、黄道十二星座のひとつにもなっている古くから知られている星座で、明るく輝くアンタレスも、赤い色をしているので、日本では「赤星」や「酒酔い星」など呼ばれています。 このページの先頭へ |