みなみのかんむり座 (Corona Australis) 探し方・見つけ方 みなみのかんむり座は夏の南天にある星座で、日本のほとんどの地域では、南の空の低いところに見えるので、少し見つけづらいかもしれません。 みなみのかんむり座の探し方は、いて座を目印に探し出すのがよいと思いますが、いて座はさそり座のすぐ東隣にあって、「南斗六星」と呼ばれる、小さなひしゃくをした形に六個の星が並んでいるので、見つけやすいと思います。 このいて座の南に、みなみのかんむり座がありますが、冠に似た半円を描くように星が並んでいます。 4等星以下の暗い星からできているので、探しにくいかもしれませんが、8月の21時頃なら見つけやすいと思います。 ただ、みなみのかんむり座は南天の低いところにあるので、南の空が開けたところでないと、隠れてしまうかもしれません。 概要 春の星座であるうしかい座の近くには、かんむり座がありますが、みなみのかんむり座は、それよりも少し平らな半円を描いています。 暗くて見つけにくい星座で、α星のアルフェッカ・メリディアナでも4.11等星です。 しかし、みなみのかんむり座は形も整っていて、プトレマイオスの48星座のひとつにもなっています。 あまり目立たない星座ですが、みなみのかんむり座には球状星団であるNGC 6541のほか、NGC 6729という反射星雲もあり、この辺りは、この銀河でもっとも近い星形成領域のひとつと考えられています。 また、春のかんむり座は、「きたのかんむり」と呼ばれることもあって、みなみのかんむり座と混同するのを避けています。 神話・伝説 みなみのかんむり座はギリシア時代には知られていた星座ですが、この星座についての神話などは伝えられていません。 かんむり座(きたのかんむり)については、酒神・ディオニュソスがクレタ島の王女・アリアドネに贈った冠だなどと伝えられていますが、みなみのかんむり座については詳しい言及などがありません。 しかし、この冠は、ディオニュソスが大神・ゼウスの妻・ヘラの策略で亡くなった、母であるテーバイ王・カドモスの娘セメレのために飾った冠であるとか、隣にあるいて座のモデル・ケイロンの冠などと言われています。 また、この冠は、ギリシア時代には草花を束ねてつくられたもので、「南のリース」と呼ばれていたようです。 このページの先頭へ |
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