いっかくじゅう座 (Monoceros) 探し方・見つけ方 いっかくじゅう座は冬の夜、南の空に昇る星座で、日本各地でその全体像を見ることができる星座です。 いっかくじゅう座の見つけ方は比較的簡単で、オリオン座のベテルギウスとおおいぬ座のシリウス、そして、こいぬ座のプロキオンを結ぶ「冬の大三角」をポイントにします。 冬の大三角形はいずれも明るい1等星からできているので、すぐに見つけることができると思います。 この大三角形の中に、いっかくじゅう座が横たわっていて、横向きになって前足と後足を伸ばしている姿で描かれています。 しかし、いっかくじゅう座は、いくつかの4等星があるだけの暗い星座なので、形をたどるのは難しい星座のひとつです。 大体の位置をつかんだら、上の星座図などを参考にして、その姿を描いてみてください。 概要 いっかくじゅう座は形をとらえにくい星座ですが、この領域には幾つかの星雲や星団があって、天文ファンを楽しませています。 その中のひとつ、NGC 2237-9、NGC 2246は「バラ星雲」としてよく知られている星雲のひとつです。 この星雲は、散開星団・NGC2244の周囲に広がっていて、オリオン座の1等星・ベテルギウスの東側、一角獣の頭にあたる付近に位置しています。 地球からの距離はおよそ5000光年、その大きさは直径が130万光年程もあると言われています。 残念ながら肉眼では分かりませんが、空の暗いところで望遠鏡で見ると、ぼんやりとした光芒が広がっているのが分かります。 しかし、カメラで長時間撮影すると、比較的簡単にとらえることができ、赤いバラのような姿を描き出すことができます。 このほか、いっかくじゅう座は天の川の中にあるので、双眼鏡を向けると、幾つかの小さな散開星団などを眺めることができます。 神話・伝説 いっかくじゅう座は、17世紀のドイツの天文学者であるヤコブス・バルチウスによってつくられ、後に、ヘベリウスによって広く知れ渡るようになったと言われています。 しかし、いっかくじゅう座には、詳しい神話や伝説などが伝わっていませんが、古代ペルシアの天球儀などにも、その姿が描かれていると言われています。 一般には、いっかくじゅう座のモデルは、旧約聖書に登場する想像上の動物・ユニコーン(一角獣)だとされていて、中世ヨーロッパの物語などにも登場しています。 一角獣の姿は馬に似ていて、額には1本の角をもっていますが、この角には解毒作用があると言われています。 また、その姿は、清純で心やさしい乙女だけしか見ることができないとも言われています。 「いっかくじゅう座の神話」へ このページの先頭へ |
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