みなみじゅうじ座 (Crux) 探し方・見つけ方 みなみじゅうじ座は、全天88星座の中では最も小さい星座です。 しかし、みなみじゅうじ座は、南天を代表する美しい星座で、名前のように、ふたつの1等星と、ひとつの2等星、ひとつの3等星が十字の形に並んでいます。 南の空では、小さいながらも目に付く星座ですが、みなみじゅうじ座を探す時は、ケンタウルス座から探すのがいいと思います。 ケンタウルス座は、みなみじゅうじ座をまたぐような形で描かれていますが、ケンタウルス座のα星・リギルケンタウルスからβ星のハダルへの線を、そのままおよそ2倍ほど伸ばしたところに、みなみじゅうじ座があります。 概要 みなみじゅうじ座は、「南十字星」や「サザン・クロス」などとも呼ばれている、南天でも馴染みのある星座で、シュメール時代から知られていた古い星座です。 古代ギリシャ時代には、ケンタウルス座の一部になりましたが、その後の1624年、ドイツの天文学者、ヤコブス・バルチウスによって、再び独立した星座として描かれるようになったと言われています。 α星のアクルックスとβ星のミモザは、それぞれ全天に21ある1等星のひとつで、ミモザはベクルックスと呼ばれることもあります。 また、みなみじゅうじ座のすぐ隣には、コールサック(石炭袋)と呼ばれる暗黒星雲があり、この辺りの天の川は、暗くて穴が開いているようにも見えます。 ところで、天の南極には、天の北極のように明るい星がないので、みなみじゅうじ座は、天の南極を探すときのガイド役にもなっています。 γ星とα星との間(十字を作る長い方の軸)を延長し、その方向に向けおよそ4.5倍すると、天の南極になります。 その為、みなみじゅうじ座は古くから船乗りたちの大切な目印となっていて、十字架に似たこの星座に、神の加護を祈ったとも伝えられています。 また、みなみじゅうじ座は、南半球の星座としてとらえられていますが、日本でも、沖縄辺りでは全体の姿を地平線近くに見ることができます。 神話・伝説 みなみじゅうじ座は古い星座なのですが、神話や伝説などは伝わっていません。 このページの先頭へ |
はえ座