星座図鑑・へびつかい座の神話・伝説

へびつかい座の神話・伝説










アスクレピオス(エスクラピウス)の診察・部分
(エドワード・ジョン・ポインター》)


へびつかい座のモデルは、ギリシア神話に伝わる、医術の神・エスクラピウスがモデルだと言われています。

この絵では、エスクラピウスが診察をしている様子が描かれています。

医術の神エスクラピウス・(アスクレピオス)

へびつかい座は、将棋の駒のような形をしている夏の星座です。
かなり大きな星座ですが、夏の代表的な星座であるさそり座の北に、大きな五角形があります。
これがへびつかい座で、さそり座に比べても、ずっと大きい星座です。

へびつかい座になっているのは、ギリシャ神話に登場する、医術の神・エスクラピウス(アスクレピオス)で、この人物は、太陽の神・アポロンとラリッサ王の娘・コロニスとの間に誕生しました。

さて、へびつかい座にまつわる神話ですが、エスクラピウスは幼い頃から英知に長けていたと言われています。
ケンタウルスの中でも一番の賢者と言われているキロン(ケイローン)の元で医術を学び、たちまちの内に、ギリシャ一番の名医となります。

病気や怪我を負った人たちはエスクラピウスのもとを訪れ、エスクラピウスもまた、これらの病気をよく治していました。
エスクラピウスは更に医術を極め、ついには、死んだ人をも生き返らすまでの名医になります。

これには人々も驚きますが、喜ばないはずもありません。
しかし、冥土の王・プルトーン(ハデス)だけは困ってしまいます。
何しろ、自分の国に人がやってこなければ、冥土の国は衰えるばかりです。

プルトーンは、大神・ゼウスにこの事を訴えます。
生まれては死ぬことが定めとなっている人間を、いくら名医といっても、再び生き返らせるというのは許されるものではない。
ゼウスも、これでは人間が増えすぎてしまうので、プルトーンの訴えを受け入れてやります。

エスクラピウスの上には一光の稲妻が落ち、人々には惜しまれながら、天に昇って行ったということです。

このような物語が、ギリシャ神話に伝わっていますが、エスクラピウスが、なぜ大きな蛇をもって、へびつかい座になっているのかは、よく伝わっていません。
脱皮するへびが不死の象徴であるとか、蛇の毒をも良薬して使うことができただとか、いろいろな説明がなされています。

また、へびつかい座の左右には、へび座がありますが、古代バビロニアの時代には、これらはひとつの星座になっていましたが、後に、プトレマイオスがふたつの星座に分割したと伝わっています。

あと、エスクラピウスに医術を教えたキロンは、いて座のモデルになっているので、いて座の神話についても参考にしてみてください。
それと、アポロンとコロニスについての物語は、カラス座の神話で紹介しているので、そちらの方ものぞいてみてくださいね。


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