星座図鑑・アンドロメダ座の神話・伝説

アンドロメダ座の神話・伝説











アンドロメダ (エドワード・ジョン・ポインター)

アンドロメダ座のモデルは、ギリシア神話に伝わる、古代エチオピアの王女・アンドロメダがモデルになっています。

この絵では、生贄となって、岩に繋がれているアンドロメダの姿が描かれています。

古代エチオピア国の王女・アンドロメダ

アンドロメダ座は、紀元前1200年頃には知られていた古い星座で、秋の大四辺形(ぺガススの大四辺形)の一部を形づくっています。
「W」字の形をしたカシオペア座の近くにある、「A」の字のような形に並んでいるのが、アンドロメダ座です。
M31(アンドロメ大銀河)という美しい銀河があることでも知られている星座で、カシオペア座などと一緒に、秋の夜空を賑わせています。

ところで、アンドロメダ座にまつわる神話ですが、アンドロメダは、ギリシャ神話にあるエチオピアの国王・ケフェウスの娘で、ペルセウスの物語と深く関係しています。
ペルセウスは、怪物・メドゥーサの首を取ったことなどで、ギリシャ神話の中でも有名な人物ですが、これについてはペルセウス座の神話を参考にして見てください。

さて、ペルセウスがメドゥーサの首を取ったのち、天馬・ぺガススに乗ってギリシャに帰ろうとしていた時、海辺の岩場にひとりの美しい女性が鎖に繋がれているのを見つけました。
この女性が王女・アンドロメダで、ペルセウスが事情を聞くと、実は怪物・ティアマト(ケートス)の生贄にされているのだと言います。
ティアマトは山のように大きなくじらの怪物で、船を襲うなどして、エチオピアの人々を苦しめていました。

このティアマトは、海神・ポセイドンによって放たれたのですが、アンドロメダの母であるカシオペアは大変美しく、「わたしより美しいものは、世界にはいないだろう。きっと、ニンフたちもわたしの美しさには敵うまい」などと、自分の美を自慢していました。

これを聞いた海のニンフたちは、ポセイドンの妃であるアンピトリテーの耳に入れます。
アンピトリテーは、もとはニンフだったので、これを聞いてひどく怒り、夫であるポセイドンに頼み、怪物・ティアマトを放ってもらったのです。

ティアマトが暴れる大津波で町が壊されてしまうので、ケフェウス王も困ってしまい、神殿に行って神託をうかがいます。
すると、「アンドロメダを生贄にしなければならない」という神託がおりてしまいます。

ケフェウス王と妃・カシオペアは大変驚き、そして悩みますが、どうしてもティアマトを退治できないので、仕方なくアンドロメダを生贄にすることを決めたのです。

このような事情を知ったペルセウスは、ティアマトを退治することを決めます。
やがて空は黒ずみ、海は大きくうねりはじめます。
そして、途方もない唸り声を上げて、ティアマトが海の中から現れました。

ティアマトは大きな口を開け、アンドロメダをひと口に呑み込もうと襲ってきます。
その時、ペルセウスは袋の中からメドゥーサの首を取り出し、さっとティアマトの目の前に差し出しました。

このメドゥーサは、その姿を見たものは、たちまち石に変わってしまうという怪物でしたが、ペルセウスはこれを退治して、その首をギリシャへと持ち帰るため、袋に入れておいたものです。
メドゥーサの首を見たティアマトは、見る見るうちに島とも思える大きな岩になってしまいます。

こうして、ペルセウスは、アンドロメダを救ってケフェウス王の元を訪れます。
王もカシオペア王妃も大喜びでペルセウスを迎え、やがてふたりはギリシャへと向かうことになります。

この時の王女がアンドロメダ座の姿になっているのですが、神話ではこのあとも物語が続き、ペルセウスはさまざまな冒険をします。
そして、ペルセウスはいつもアンドロメダを伴い、ふたり幸せに暮らしたと伝えられています。

ところで、アンピトリテーの怒りを受けたのは、カシオペアが自分の自慢ではなく、アンドロメダの美しさを自慢したからだとも言われていますが、カシオペアもケフェウス王(ケフェウス座)も星座になっているほか、ペルセウスが乗っていたぺガススも星座(ぺガスス座)として輝いています。

もちろん、ペルセウスも星座(ペルセウス座)になっていますが、アンドロメダを襲った怪物ティアマトも、くじら座となって夜空に上がっています。


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