さそり座 (Scorpius) 探し方・見つけ方 さそり座は最も古い星座のひとつで、太陽の通り道である黄道12星座のひとつにもなっています。 夏の代表的な星座で、南の夜空に「S」字のように星が並んでいます。 さそり座の探し方は、明るく輝く1等星・アンタレスを目印にすることで、さそり座はこの星を挟んで「S」字形に星が並んでいます。 アンタレス自体は赤く輝いていてよく目に付くので、上の星座図などを参考にすると、簡単に見つけることができると思います。 アンタレスはサソリの心臓の部分にあたっていますが、さそり座の星の並びは特徴的なので、南の空が開けたところなら、誰でもその姿を描き出すことができると思います。 ただ、さそり座は南の空の低いところに位置しているので、空の明るいところだと、全体をとらえるのが少し難しいかもしれません。 さそり座は、明るくて夏を代表する星座のひとつですが、1等星のα星・アンタレスのほかにも、5個の2等星ももっています。 δ星、ε星、θ星、κ星、λ星の5個で、それぞれ、ジュバ、ウェイ、サルガス、ギルタブ、シャウラと固有名が付けられています。 また、さそり座は明るいだけでなく、多くの部分が天の川の中にあるので、眺めていても飽きることのない夏の星座だと思います。 概要 さそり座は、夏の大三角(こと座のベガ・はくちょう座のデネブ・わし座のアルタイル)と共に親しまれている星座で、プトレマイオスの48星座の中にも入っています。 さそり座のα星・アンタレスは、550光年ほど離れたところにありますが、太陽の直径の230倍もある巨大な惑星です。 この星は表面温度が低くて赤く輝いているので、日本では「赤星」や「酒酔い星」などと呼ばれていました。 また、さそり座の星の並びは釣り針のようにも見えるので、「魚釣り星」とか「漁星」などとも呼ばれていました。 ところで、さそり座の尻尾の近くには、M7とM6と呼ばれる散開星団があることが知られています。 どちらも天の川の中にありますが、肉眼でも見える大型の星団です。 さそり座は低いところに見えるので、南の空が開けているところから双眼鏡などで覗いてみると、素晴らしい眺めが楽しめます。 また、さそり座には球状星団で・M4もありますが、こちらはアンタレスの近く(西側)にあるので、双眼鏡などでも見つけやすいと思います。 地球から7000光年ほどの距離にある星団で、白色矮星と呼ばれている星が多く見つかっています。 この他、さそり座の西には、てんびん座がありますが、てんびん座は元々さそり座の一部で、さそり座は、古くはもっと大きな星座だったと伝えられています。 てんびん座は、サソリのハサミの部分だったと言われていて、成る程、そのように見れば、さそり座は大きなハサミをもったサソリのように見えませんか。 神話・伝説 さそり座は古くから知られている星座で、ギリシア神話にもその物語が伝えられています。 それは、星座にもなっているオリオンの物語と一緒に伝えられていて、オリオンは力強い狩猟の名人でした。 訳あって、オリオンは月の女神・アルテミスが誤って放った矢に倒れてしまいますが、一説では、サソリに刺されたために亡くなってしまったとも伝えられています。 オリオンは優れた狩人で、どんな獲物も必ず仕留めることのできる腕をもっていて、そのことを日々自慢にしていました。 しかし、自分の力を誇るあまり、ついには神の怒りをかい、使わされたサソリによって命を落としてしまいます。 このサソリがさそり座のモデルだと言われていて、星座なって夏の夜空に輝いているのだと伝えられています。 そして、冬の代表的な星座であるオリオン座はサソリを嫌い、さそり座が西に沈む秋頃に昇り出し、さそり座が見えない時期だけ、冬の空に輝いているのだとも言われています。 「オリオン座の神話」へ このページの先頭へ |
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