星座図鑑・ヘルクレス座

ヘルクレス座

    
△上の図は昇る頃 (5月中旬21時頃・3月下旬0時頃・2月上旬3時頃、東京近郊)

拡大図
   




名 称 ヘルクレス
学 名 Hercules
略 符 Her
概略位置 赤経・17h10m / 赤緯・+27°
概略面積 1225平方度
20時南中 8月5日
南中高度 約82°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 りゅう座
・うしかい座
・かんむり座・
へび座・
へびつかい座・
わし座
・や座
・こぎつね座
・こと座

ヘルクレス座 (Hercules)

探し方・見つけ方

ヘルクレス座は、プトレマイオスの48星座のひとつで、夏の宵頃に、南の頭上高く見える星座です。
ギリシア神話に登場する勇者・ヘラクレスがモデルになっているので、誰でも一度は聞いたことのある星座名だと思います。

全天でも5番目に大きい星座で、紀元前4000年頃には、既に知られていた古い星座です。
3等星と4等星からできている星座なので、少し探しづらいかもしれませんが、アークトゥルスとベガを探し出せば、比較的簡単に見つけ出すことができます。

アークトゥルスは、うしかい座の1等星で、「春の大曲線」を形づくっているひとつなので、すぐに見つけることができると思います。
北斗七星の柄の部分を、その曲がり具合に沿って延ばしていくと、明るい星にあたります。
これがアークトゥルスで、こと座のベガも全天で5番目に明るい星なので、この星もよく目に付くと思います。

ヘルクレス座は、このアークトゥルスとベガの間に横たわっていて、半円形に星が並んでいる、かんむり座の東隣にあります。
台形をふたつ合わせたような形や、「H」の字を横にしたように見える星の並びが、ヘルクレス座で、上の星座図などを参考にして、形をたどってみてください。

横になった「H」の字のように見える部分がヘルクレスの胴体の部分で、頭を下にしたような姿で描かれています。
頭の上にあたる星は、3等星のラス・アルゲティで、ヘルクレス座のすぐ西隣にある、へびつかい座の2等星と並んで輝いているので、このふたつを参考にして探し出すこともできます。

ヘルクレス座には明るい星がありませんが、特徴のある胴体部分の星の並びと、肩から頭を描いている三角形をとらえると、案外簡単にヘルクレスの姿をとらえることができます。
また、こと座のベガは、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルと共に「夏の大三角形」をつくっているので、ヘルクレス座は、春の大曲線と夏の大三角形の間あたりを探せば見つかると思います。


概要
ヘルクレス座には明るい星はありませんが、北半球ではもっとも壮大と言われている球状星団・M13があることが知られています。
地球からの距離は25000光年と言われていますが、視力の良い人なら、大気の条件などがよければ肉眼で見ることもできます。

この星団はヘルクレスの右腰辺りに位置していて、1714年にエドモンド・ハレーによって発見されました。
直径は140光年もあり、およそ50万個もの星が集まっていると言われています。

また、α星のラス・アルゲティは二重星で、小さな望遠鏡で見ると、主星のすぐ側に青っぽい星があるのがわかります。
それと、勇者・ヘルクレスは、「ヘラクレス」という呼び名が一般的ですが、星座名では「ヘルクレス」になっているので、覚えておいてくださいね。


神話・伝説
ヘルクレスはギリシア神話に登場する英雄で、大神・ゼウスとミケネ王の王妃・アルクメネーとの間に生まれました。
ギリシア神話では12の冒険を成し遂げたことが伝えられていて、その豪勇を称え、星座になったと言われています。
しかし、ヘルクレスはゼウスの妃・ヘラからは疎まれていた為、逆さまになった姿で夜空を回っているのだと伝えられています。

また、ヘルクレスが成し遂げた冒険物語の中からも、かに座うみへび座りゅう座しし座などが星座となって空に昇り、春から夏にかけての夜空を賑わせています。

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