星座図鑑・とも座

とも座

     
△上の図は昇る頃 (10月中旬21時頃・8月下旬0時頃・7月中旬3時頃、シドニー近郊)

拡大図
   




名 称 とも
学 名 Puppis
略 符 Pup
概略位置 赤経・7h40m / 赤緯・-32°
概略面積 673平方度
20時南中 3月13日
南中高度 約24°
設定者 ラカイユ
隣接する星座 いっかくじゅう座・
らしんばん座
・ほ座・
りゅうこつ座・
がか座
・はと座・
おおいぬ座
・うみへび座

とも座 (Puppis)

探し方・見つけ方

とも座は、船の「艫(船の後ろ部分)」にあたる部分が描かれている、主に南半球で見ることができる南天の星座です。
日本からでも、星座の一部分なら本州から見ることができますが、伊豆半島辺りから南だと、星座全体の姿を見ることができ、とも座は、冬の星座としてとらえられることもあります。

さて、とも座の探し方ですが、おおいぬ座の東、天の川が南の地平線へ隠れるあたりを探してみます。
おおいぬ座には、全天で最も明るいシリウスが輝いているので、すぐに目に付くと思います。

この辺りに、細長い五角形のような形で描かれているのが、とも座です。
しかし、とも座には、2等星のζがあるだけで、全体の姿はとらえにくいと思うので、上の星座図などを参考にして、形をたどってみてください。


概要
とも座は、元々、りゅうこつ座ほ座らしんばん座と共に、「アルゴ座(アルゴ船座)」という大きな星座の一部でした。
アルゴ座自体は、冬の大三角形みなみじゅうじ座、そして、大マゼラン雲に囲まれたとても大きな星座でした。

この為、星の位置を示すのに不便なことから、やがて四つの星座に分けられるようになりました。
現在のように分割したのは、フランスの天文学者・ラカイユと言われていて、彼は、ぼうえんきょう座レチクル座コンパス座じょうぎ座などもつくっています。

とも座にはいくつかの星団がありますが、その中のひとつ、M46は散開星団で、隣にあるM47と共に二重星団と呼ばれることのある星団です。
この星団の中には、NGC 2438という惑星状星雲がありますが、この盛運は小型の望遠鏡でも眺めることができます。
一方の M47は、M46よりは明るく、星が散在して見えます。

ところで、とも座には、ζ、ν、ξ、π、ρ、σ、τの星はありますが、αやβの星はありません。
これは、元のアルゴ座が四つに分割された時、バイエル記号がそのまま引き継がれたためです。


神話・伝説
とも座は、新しく設定された星座なので神話や伝説は伝わっていませんが、元のアルゴ座はギリシャ神話に基づくもので、これは「アルゴ遠征隊の冒険物語」として伝えられています。

その物語によると、イオルコスの王・アイソンの息子・イアソンは、訳あって、王位を継ぐために、コルキス国にある黄金の羊の毛皮を取りに行くことになります。
その遠征のために、巨大船・アルゴ号を作りますが、これが、アルゴ座になっています。

イアソンの元には、ギリシャ神話の英雄・ヘルクレス(ヘルクレス座)や医術に長けたエスクラピウス(へびつかい座)、双子の勇者・ポルックスとカストル(ふたご座)など、50人の優れた者が集まり、アルゴ号に乗り込みます。
遠征隊は様々な冒険をしながらコルキス国にたどり着きますが、詳しい内容は、「アルゴ遠征隊の冒険物語」を参考にしてください。

ところで、アルゴ号は旅の途中、シンプレガーデスの瀬戸(ダルダネルス海峡とも言われています)を通りかかりますが、ここは両岸から岩がせり出し、しかも、岩は閉じたり開いたりして、船を噛み砕こうとする難所です。

どうにかアルゴ号はここを切り抜けますが、そのとき船尾をちぎられてしまい、古い星座図などには、船尾が大きな岩に隠れている様子で描かれています。

「アルゴ遠征隊の物語」へ


このページの先頭へ