星座図鑑・りゅうこつ座

りゅうこつ座

     
△上の図は昇る頃 (1月上旬21時頃・11月中旬0時頃・9月下旬3時頃、シドニー近郊)

拡大図
   




名 称 りゅうこつ
学 名 Carina
略 符 Car
概略位置 赤経・8h40m / 赤緯・-62°
概略面積 494平方度
20時南中 3月28日
南中高度 約-8°
設定者 ラカイユ
隣接する星座 ほ座
・とも座・
がか座・
とびうお座・
カメレオン座・
はえ座
・ケンタウルス座

りゅうこつ座 (Carina)

探し方・見つけ方

りゅうこつ座は、船の船底にある「竜骨」が描かれている星座で、福島辺りから南では、地平線近くに星座の一部を見ることができますが、主に南半球の星座としてとらえられています。

りゅうこつ座の探し方ですが、りゅうこつ座には、全天で2番目に明るい星・カノープスがあるので、これを目印にして形をとらえるようにします。
このカノープスからみなみじゅうじ座までが、りゅうこつ座で、カノープスも、みなみじゅうじ座もよく目に付くので、上の星座図などを参考にして、全体の形を描いてみてください。


概要
りゅうこつ座は、南半球では、みなみじゅうじ座、ケンタウルス座と共に、南天の代表的な星座ですが、かつては「アルゴ座(アルゴ船座)」として、ほ座とも座らしんばん座と共に、ひとつの星座として描かれていました。
アルゴ座があまりにも大きいので、星の位置を示すのに不便なことから、1750年代に、これら四つの星座に分割されたと言われています。

ところで、りゅうこつ座は、おおいぬ座のシリウスに次ぐ、全天で2番目に明るい星・カノープスのほか、「ニセ十字」と呼ばれる「十」の字を形づくる星など、明るい星が多くあります。
ニセ十字は、りゅうこつ座のι星とε星、そして、ほ座のδ星とκ星がつくる十字の形で、みなみじゅうじ座とよく間違われることから、名前が付けられています。

また、りゅうこつ座は天の川の綺麗なところにかかっていますが、りゅうこつ座にはいくつかの星団などがあります。
そのひとつ、η星のちかくにあるNGC 3372・散光星雲は、イータカリーナ星雲と呼ばれていて、肉眼でも見ることができます。
この星雲は、明るい散光星団で、オリオン大星雲よりも、4倍も大きいと言われていて、写真にも簡単に写すことができます。
更に、この星雲の中にあるη星は、近い将来に超新星爆発を起こすのではないかと考えられていて、質量は太陽の100倍以上、明るさは太陽の400万倍ほどもあると言われています。

それと、りゅうこつ座には、α、β、ε、η、θ、ι、υ、χ、ωの星はありますが、γ星やδ星などはありません。
これは、四つの星座に分割される前の、アルゴ座のバイエル記号を引き継いでいるためです。


神話・伝説
りゅうこつ座自体は新しく設定された星座なので、神話や伝説などは伝わっていません。
しかし、りゅうこつ座が設定される前の「アルゴ座」は、ギリシャ神話に基づいている星座です。

アルゴ座の神話は、「アルゴ遠征隊」の冒険物語で伝えられていて、イアソンが、コルキス国にある「黄金の羊の毛皮」を取りに行くことからはじまります。
イアソンは、イオルコス国の王・アイソンの息子でしたが、訳あって、王位を継ぐために、黄金の羊の毛皮を取りに行かなければならないことになります。

その目的ため、イアソンは遠征隊を集いますが、その中には、ギリシャ神話の英雄・ヘラクレス(ヘルクレス座)や双子の兄弟・カストルとポルックス(ふたご座)、千里眼のリュンケウスなど、50人ほどの勇者が集まります

この遠征隊を乗せる船が「アルゴ号」で、アルゴ座は、この船がモデルになっています。
また、イアソンたち一行は、様々な冒険の後、黄金の羊の毛皮を手に入れますが、この毛皮もおひつじ座のモデルになっているものです。

りゅうこつ座のほか、ほ座やとも座、らしんばん座なども、元はアルゴ座から分割され星座なので、どれも同じ神話に基づいています。
この物語は長くなるので、詳しいことは、「アルゴ遠征隊の物語」を参考にしてみてください。

「アルゴ遠征隊の物語」へ


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