星座図鑑・おうし座

おうし座

    
△上の図は昇る頃 (11月中旬21時頃・9月下旬0時頃・8月中旬3時頃、東京近郊)

拡大図
 




名 称 おうし
学 名 Taurus
略 符 Tau
概略位置 赤経・4h30m / 赤緯・+18°
概略面積 797平方度
20時南中 1月24日
南中高度 約70°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 ぎょしゃ座
・ペルセウス座・
おひつじ座
・くじら座・
エリダヌス座
・オリオン座
・ふたご座

おうし座 (Taurus)

探し方・見つけ方

おうし座は、黄道十二星座のひとつにもなっていることからよく知られている星座のひとつで、プトレマイオスの48星座のひとつにも選ばれいます。
冬の夜空を代表する星座のひとつでもあって、東の空から、オリオン座に先駆けて昇ってくる星座です。

おうし座の探し方は、オレンジ色に輝く1等星、アルデバランを目印にすることで、アルデバランは、おうし座のα星で、オリオン座の3つ星を結んで、それを斜め右上に伸ばしたところに位置しています。
オリオン座は形が整っていて、よく分かる星座なので、オリオン座を見つければ、おうし座もすぐに探し出すことができると思います


また、アルデバランと、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、そして、ぎょしゃ座のカペラを結ぶ大きな六角形は、「冬のダイヤモンド(冬の大六角形)」と呼ばれていて、いずれの星も1等星なので、すぐにとらえることができると思います。

こちらから、α星のアルデバランを見つけて、おうし座の全体像を描くこともできますし、日本では「昴」と呼ばれているプレアデス星団も、おうし座に位置しているので、これを目印にしておうし座を探し出すこともできます。
もちろん、プレアデス星団は肉眼でもよく見ることができるので、こちらもすぐに探し出すことができると思います。

おうし座全体の姿は、アルデバランが牡牛の顔(目の部分)になっていて、前足を伸ばした前半身の姿が描かれています。
形をとらえやすい星座のひとつなので、上の星座図などを参考にして、全体像を描き出してみてください。


概要
おうし座には星団や星雲など、見所がたくさんありますが、まず目に付くのはα星のアルデバランで、この星は全天21ある1等星のひとつで、地球からの距離は65光年ほどと言われています。
このアルデバランに重なるように、V字のように見えるまばらな星の集まりがありますが、これが「ヒヤアデス(ヒアデス)星団」です。
星団を構成する星々が広く散らばっている散開星団で、アルデバランと重なっているように見えるので、どちらも同じような距離に見えるかもしれません。

ヒヤデス星団は、地球からの距離はおよそ130光年程度と言われている最も近いところにある星団で、およそ100個ほどの星が集まっていて、双眼鏡で見ると、視野いっぱいに輝く星の様子を楽しむことができます。

このヒヤデス星団のV字を伸ばしていくとふたつの星に当たりますが、ここが牡牛の角の部分になります。
アルデバランの方向に延ばしたところにあるのがζ星で、この近くには「かに星雲・M1」があります。
残念ながら、望遠鏡を使わないと見えませんが、かに星雲は巨大な超新星の名残で、爆発した時には日中でも見えたと伝えられています。

V字を伸ばしたところにあるもう一方の星は、β星・エルナトで、おうし座では2番目に明るい星で2等星です。
また、この星は、ぎょしゃ座の五角形のひとつにもなっています。

この他、よく知られているM45・プレアデス(プレヤデス)星団も、おうし座に位置しています。
プレアデス星団は120程の星が集まってできている散開星団で、肉眼でも見ることができる明るい星団です。
古くから世界各地で知られている星団で、双眼鏡で見ると、20~30個ほどの星が集まっているように見え、とても美しい星団です。

プレアデス星団は牡牛の肩のところに位置していていますが、地球からの距離は410光年ほどで、ヒヤデス星団などに次いで近くにあると言われています。
また、国内では「昴」と呼ばれていて、平安時代、清少納言が「枕草子」でも紹介しているように、日本でも古くから美しい星として親しまれています。


神話・伝説
おうし座は、最も古くからある星座のひとつで、古代バビロニア時代には、ぎょしゃ座とひとつになって、戦車を引く牛の姿として描かれていたと言われています。
古い星座だけあって、ギリシア神話でも、おひつじ座にまつわる物語が伝えられていますが、それによると、大神・ゼウスが姿を変えた牛がモデルだと言われています。

フェニキアの王の一人娘・エウロパ(エウローペ)はとても美しい娘で、ゼウスは一目見て心を奪われてしまいます。
ある日、野原で花を摘んでいたエウロパを見つけたゼウスは、真っ白な牛に姿を変え、エウロパに近寄っていきました。

エウロパは牛を見て驚きましたが、次第に馴れ可愛がり、やがては牛の背中に乗ってみました。
すると牛はエウロパを乗せたまま走り出し、ついには海を渡って、遠い大地の果てにたどり着きました。
そこで牛はエウロパを降ろし、自分がゼウスであることを告げたと伝えられています。
エウロパがたどり着いたところは現在のクレタ島と言われていて、「ヨーロッパ」の名前は、エウロパに因んで付けられたとも言われています。

しかし、ギリシャ神話にまつわるおうし座の物語は、もうひとつ伝わっているものがあります。
それは、川の神・イナコスの娘・イオが牛の姿に変えられてしまったという物語です。

イオは大神・ゼウスの妻であるヘラ(へーラ)の神殿に仕えていた女性ですが、やはり大変美しい女性でした。
イオはゼウスの目にとまり愛されることになりますが、妻であるヘラはこれに気づき、イオを1頭の牛の姿に変えてしまいます。

この牛の姿が、おうし座のモデルだとも言われているのですが、いずれも、ゼウスと女性がかかわる神話になっています。
また、おうし座にあるプレアデス星団も古くから親しまれている星団なので、ギリシア神話などにもその物語が伝わっていて、オリオンに追いかけられた7人姉妹がモデルになっていると言われています。

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