星座図鑑・かんむり座

かんむり座

     
△上の図は昇る頃 (3月下旬21時頃・2月上旬0時頃・12月下旬3時頃、東京近郊)

拡大図
       




名 称 かんむり
学 名 Corona Borealis
略 符 CrB
概略位置 赤経・15h48m / 赤緯・+33°
概略面積 179平方度
20時南中 7月13日
南中高度 約88°
設定者 プトレマイオス
隣接する星座 ヘルクレス座
・うしかい座
・へび座

かんむり座(Corona Borealis)

探し方・見つけ方

春の夜、頭上高く見えるかんむり座は、大きな星座ではありませんが、冠の形もイメージしやすい星座です。
このかんむり座を見つけ出すには、まず、うしかい座をとらえるのが簡単な方法だと言えます。
うしかい座の1等星・アークトゥルスは、それだけでも目に留まりますが、「春の大曲線」のひとつになっているので、うしかい座を探し出すのは、それ程難しくありません。

北斗七星の柄の部分を、その曲がり具合に沿って伸ばしていくと、赤っぽく光る明るい星に出会います。
これがアークトゥルスで、更に曲線を伸ばしていくと青白く輝く星があります。
この星は、おとめ座のスピカで、北斗七星からスピカまで続く曲線を春の大曲線と言います。

アークトゥルスを見つけたら、ここからネクタイのような形に星が並んでいるのが、うしかい座です。
この東隣に、星が半円形を描いたように並んでいますが、これが、かんむり座で、うしかい座とヘルクレス座との間に位置しています。

かんむり座は2等星がひとつだけで、あとは4等星以下の暗い星から描かれていますが、形がわかりやすく、探しやすい星座のひとつだと思います。
形が整っていて、意外と目を引く星座でなので、上の星座図などを参考にして、その形を描き出してみてください。


概要
うしかい座は紀元前1200年頃には誕生していたと言われていますが、かんむり座は更に古く、紀元前3200年頃には既に知られていたと言われています。
プトレマイオスの48星座のひとつにもなっていて、元は花輪がイメージされていたようですが、後になって冠が描かれるようになったようです。
小さな星座ですが、意外と目に付く星座なので、日本でも太鼓星や首飾り星などと呼ばれることがあります。

α星のゲンマは、かんむり座でもっと明るい星で、唯一の2等星です。
「ゲンマ」とはラテン語で「宝石」という意味で、2等星ですが、地球からの距離は74光年ほども離れていますが、太陽の50倍ほどの明るさで輝いています。
また、α星はアラビア名で「アルフェッカ」と呼ばれることがありますが、これは、星の並びが欠けたお皿のようにも見えるからで、「アルフェッカ」とは「欠けたものの明星」という意味だそうです。

それと、かんむり座は「北のかんむり座」と呼ばれることがありますが、これは、いて座の南に「南のかんむり座」があるためです。


神話・伝説
かんむり座は古くから知られていた星座なので、ギリシア神話などにも、その物語が伝えられています。
ギリシャ神話では、酒の神・ディオニュソスが、クレタ島の王女・アリアドネを妃に迎えるときに贈った冠が、かんむり座になっているのだと伝えています。

クレタ島には、頭が牛で、体は人間という怪物・ミノタウロスが地下の大迷路に閉じ込められていました。
クレタ島の王・ミノスは、毎年7人ずつの美しい青年と娘を生贄に捧げていましたが、ある年、その中にはアテネ王・アイゲウスの息子・テセウスが入っていました。

アリアドネは、クレタ島に連れてこられたテセウスに恋をしていたので、知恵を出して、大迷路からテセウスが脱出する手助けをします。
その後、ふたりはアテネへと向かいますが、訳あって、途中でふたりは離れ離れになってしまいます。

アリアドネは悲しみにくれますが、これを見たディオニュソスはやさしく慰め、彼女に結婚を求めます。
そして、ディオニュソスは宝石で飾った冠を彼女に贈りますが、この時に贈った冠が、かんむり座になっているのだと神話では伝えられています。

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