星座図鑑・ほうおう座

ほうおう座


          
※何も表示されていない画面をクリックすると、すべての内容が拡大面表示されます
△上の図は昇る頃 (10月下旬21時頃・9月上旬0時頃・7月下旬3時頃、東京近郊)

拡大図
     

名 称 ほうおう
学 名 Phoenix
略 符 Phe
概略位置 赤経・1h00m / 赤緯・-48°
概略面積 469平方度
20時南中 12月2日
南中高度 約6°
設定者 バイエル
隣接する星座 ちょうこくしつ座・
つる座
・エリダヌス座

きょしちょう座・
ろ座
・みずへび座

ほうおう座 (Phoenix)

探し方・見つけ方
ほうおう座は、秋の南天の低い位置に見える星座で、つる座の左(東)隣にある星座です。
中国の伝説上の鳥・鳳凰が描かれていて、鳳凰は、聖人が正しく国を治めているときに現われる、めでたい鳥とされています。
しかし、残念ながら本州や九州では南の地平線近くに一部が見えるだけで、鹿児島辺りより南の土地でなければ、その全体像を見ることはできません。

ほうおう座の見つけ方は、つる座のふたつの2等星を結んで、その距離を、地平線沿いに3倍程度伸ばしたところにある、もうひとつの2等星です。
この星は、ほうおう座のα星・アンカで、ほうおう座の中ではもっとも明るい恒星で、鳳凰の頭の部分に位置しています。
また、α星・アンカは、みなみのうお座の1等星・フォーマルハウトと、くじら座の尾にあたるくじら座・β星の三つの星で、正三角形を形づくっています。

南半球なら、エリダヌス座の1等星・アケルナル(アケルナー)を目印にして、アケルナーから少し北、くじら座の方へいくと3等星と4等星がつくるひし形が目に付きます。
このひし形は鳳凰の右の翼になっていて、その右(西)側にα星・アンカがあります

いずれにしても、日本のほとんどの地域では地平線近くに見えるので、空の暗い、澄んだ空気のところでないと、見つけることが難しい星座のひとつです。


概要
ほうおう座は「秋の星座」に入れていますが、「南天/南半球の星座」として紹介されることもあります。
南半球では、8~12月頃にかけて見やすい位置にあって、夏にはオーストラリアなどからよく見えます。

また、ほうおう座には小さな流星群があって、ほうおう座流星群と呼ばれています。
この流星群は、1956年12月5日に現れたもので、南極へ向かう南極観測船・宗谷の第1次南極越冬隊隊によって発見されました。
極大時には、1時間に300個の流星雨が観測されたと言われていて、2014年にも、スペイン領カナリア諸島で、58年ぶりに観測されています。


神話・伝説
ほうおう座は、1603年、ドイツの天文学者であるヨハン・バイエルによってつくられた新しい星座で、特に神話などは伝わっていません。
しかし、ほうおう座のモデル・鳳凰は、中国の伝説上の鳥であると言われています。
また、ほうおう座の元々のモデルは、500年ごとに火の中に身を投じ、再び甦ると言われている伝説上の鳥・フェニックス(不死鳥)だともされています。

このページの先頭へ


このページの先頭へ